先輩講座_狐野先輩

先輩プロフィール

狐野流ES対策

Tsunagaru就活コンテンツを沢山活用してくれていた狐野先輩。食品メーカーを中心に内定獲得社数も多かった先輩にES対策におけるお話を伺いました。

  1. 自分流のフォーマット(型)を作ること
  2. 先輩の過去ESは企業研究のひとつとして活用すること
  3. 自分ならではの学びや経験で差別化すること
  4. 自分の「想い」は自分で伝えることで、人事にも届く
  5. 時間をかけすぎないようにESの及第点を自分なりに定める

インタビューを通して具体的にどんなアドバイスを頂けたのか詳しく見ていきましょう!

ESゼミ事務局

狐野さん、就活お疲れ様でした!
これまでの就活から主にESについての振り返りを聞かせてください。

狐野先輩

時系列で話しますね。
就活として実際に動き始めたのは6月頃です。夏インターンにとりあえずESを出すというところから始めました。でもインターン選考に全然通らなくて…。この時期対策というほどの事は何もしてなくて、闇雲に書いては提出して、という感じでした。見事惨敗でしたね(苦笑)。就活中の後輩や他の人の動き、話を聞いて人と比べて焦りや不安がありました。

流石にやばいなと感じて9月頃から本格的に対策をとることにしました。大学のキャリアセンターを利用したり、Tsunagaru就活を含むYouTube動画からESの書き方について対策を学んでいきました。秋頃は周囲に頼って巻き込んだりしていた時期です。ESの添削をしてもらい始めたのもこの頃からでした。そんな感じでブラッシュアップを繰り返していきました。

そして11月を過ぎた頃、冬インターン応募時期に自分流のフォーマット=型を完成させました。自分のVision、会社に共感した部分、自分のやりたいことを内容に落とし、結論に繋げるというものです。一度作ってしまうと他の会社にもうまく転用することが出来ました。

自分のフォーマットが出来てからはES通過率もあがり、手応えを感じ始めましたね。そこからは2月からの本選考に向けてさらに磨きをかける様改善を繰り返していきました。

後半は順調に進みましたが軌道に乗るまで苦労しました。
ESに使うネタは日常生活や自分の経験から常に取る様にし、添削を何度も繰り返す様になってから突破し始めた感じです。

苦戦しつつも振り返ってみると就活そのものは意外と充実した時間でした。スタート時期と落ちが続いた時期はしんどかったけど(苦笑)後半は就活そのものを楽しんでる自分もいましたね。最後は納得就活を終えることが出来て春からの新社会人生活と挑戦にワクワクしています!

ESゼミ事務局

詳しくありがとうございます…!
ちなみに3年生の1〜2月、本選考前のES対策としてはどんなことをしていましたか?

狐野先輩

冬時期はとにかくキャリアセンターにお世話になりっぱなしでした。繰り返しES添削をしてもらい、自分では選考に向けて常に食品業界の情報収集を続ける。

情報といっても莫大なので、主体的にピンポイントのテーマやニュースを取りに行く様にしました。自分は食の未来やフードテックへの関心が強かったため、このジャンルのネタ集めをとにかく熱心に行っていきました。
NewsPicksを使ったり、まとめサイトから情報をかき集め、それに対する自分の意見を考えておくというサイクルでした。

ESゼミ事務局

なるほど…!本選考に向けてインプットとアウトプットの繰り返しを行なっていたんですね!確かに自分の言葉にしてアウトプットしておくとその後の選考に進んだ時面接などにも大いに役立ちそうです!

ES添削は主にキャリアセンターを使われていたとの事でしたが、それ以外に添削やフィードバックをもらっていた先はありましたか?

狐野先輩

主にはキャリアセンターにお願いしていたのですが、本選考のESについては5社まで、とか他の就活生もいるので条件がありました。外部サービスは大学の就活講座に来てくれていたリクナビさんが無料で手書き添削を行ってくれるというのがありましたが、フィードバック頂くのに1ヶ月くらい時間がかかったかな…。doda(デューダ)さんの無料オンラインサービスも受けてみたのですがやはり返信に時間を要することもありました。

明日提出期限…、というタイミングの時はとても焦りましたが、無料サービスということで正直催促もしにくく、もどかしさがありましたね。

ESゼミ事務局

ふむふむ…。
無料サービスは有難いですが余裕を持って使い方を工夫しないといけないんですね。他にこれから就活を始める25卒の学生さんへ伝えてあげたいアドバイスはありますか?

狐野先輩

先ほどの繰り返しになりますが、自分流のフォーマット(型)をまず作ること。これが何より大事だと感じました。そしてどの会社にも共通して伝えたい自分の想いや軸を持っておくことです。これらが整ってからは納得した気持ちでESがスラスラ書けるようになったし通過率も上がりました

先輩の過去のESを見る上での注意点としては、内容のコピペや書き方、構成は真似しない方が良いと思いました。結局自分らしさが見えにくくなり良いESに仕上がらない。先輩のESを参考にする場合、その書かれた内容やネタ探しとして使うと良いと思いました。志望先の企業について新たな視点や知らなかった取り組みと情報を得ることができます。そういった活用方法が有効なんじゃないかなと思います。

ESゼミ事務局

先輩の過去ESを企業研究用に使うとはまた新しいアドバイスですね!参考になります。

いわゆる3大質問に対して何かアドバイスできる事はありますか?

狐野先輩

まずガクチカからお伝えしますと:
・ガクチカはスケールよりも深さに焦点をあてて書くと良いですね。どこまでも深掘りされても大丈夫な様にしておいた方が良いです。学生中の起業、ビジコンでの経験や海外ボランティアなどキラキラネタやスケールの大きさに引っ張られがちだけど日常的な出来事を通して自分が一生懸命取り組んできた事柄を深掘って、「なぜ」「どうして」を伝える事に集中した方がいいです。

・自己PRは自分がそう思っている点と他人から見える点が異なる場合があるので、必ず客観視できる様な裏付けを取る必要があると思います。具体的にどの様な成果を出せたのかという客観性を見せること。人からの意見なんかも含め、達成感を味わったのは自分だけではなく、実際周囲に「よく達成したね!」と言われたことも他者からの意見や評価として自分は意識して含むようにしました。

・志望動機は現実+野望というセットで考え込む。これは2次、3次選考の時に使えるネタに繋がっていきますが、この企業なら⚪︎⚪︎ができそう、という現実的なレベルの野望を具体的にアピールすると良いです。あまりに壮大で無謀な夢ではなく、現実レベルで目指せる夢。出来なくはないけど、でもやってないよね、という程度の取り組みを用意すると良いんじゃないかなと思います。

企業についてよく理解していることも伝わるし、他の就活生と差別化するポイントの1つでもある。野望は熱意だから、そこは大切にアピールした方が良いと思います。

ESゼミ事務局

差別化って大切ですね。オンリーワンである様に常に意識すべき点なのですね。

狐野先輩

差別化ということにおいて補足なんですが、自分は大学で栄養学、大学院で食産業学を学んできました。ちょっと特殊ですね。なので食の重要性について自分の経験や意見を伝えるのは自分ならではの強みでした。専門的な学びをしていたからこそ、企業の在り方や今後の方向性についても具体的に自分の経験と結びつけて伝えることが出来たと思います。

でも他の就活生も特殊な学科で学んでいなくても、自分ならではの学びや経験はあると思います。そこに意識を向けて伝えれば良いんじゃないかなと思います。

ESゼミ事務局

特別な学びや経験をしていなくても自分だけの気づきや学びを伝えることが大切なんですね!ありがとうございます。

狐野先輩

就活を通して食品企業の人事は「想い」を重視していると自分は感じました。自分の言葉でいかに伝えられるかはとにかく大切。多少崩れた文章や言葉でも良いんです。
結局企業に寄せて美辞麗句を述べたところでメッキは剥がされます。人事の方は本当によく見抜く(笑)。
最初からどうせ剥がされているのであれば自分の想いをそのままぶつける勇気も大切です。

ESゼミ事務局

沢山お話を聞かせて下さりありがとうございました!
過去の自分と25卒就活生を重ねて、伝えたい事があればメッセージください

狐野先輩

焦っているかもしれないけど、目の前のことをとにかく一生懸命頑張れ!研究とかで忙しくしてるかもしれないけど、その研究ですら全てESの糧となる!

そして自分流のESフォーマットを確立しておくと良いよ。ESは時間をただかければ良いというものでもない。どこかで及第点を見つけておく。ここまでしておかないと後悔するな、というラインを見つけて自分を追い込みすぎない様にすること。自分流のフォーマットを作って納得いくESと思えるなら後は天命に任すのみ!

狐野先輩

最後に、僕は就活をしているうちに就活支援への意欲や適性を感じるようになりました。実際大学でも就活で役立てることがたくさんあって協力もさせて頂きました。また、食の課題は1社で変えていくことは難しいと感じた点もあり、食品企業と繋がりを持つTsunagaru就活・マキシマイズへ入社する事にしました。

2024年4月からはTsunagaru就活の運営側としてたくさんの就活生を実際にサポートしていきたいと思います!

ESゼミ事務局

熱いメッセージ!
ありがとうございました!!

事務局より

狐野先輩のお話を受けて共感するものや発見できた事があったのではないでしょうか?
今のご自身のESは自分なりのフォーマットとして作られていますか?
そしてどんな就活生にも自分にしか伝えられない経験や想いがある、ということを言い切っていた先輩。

本選考前に是非ご自身のESを見直し、ブラッシュアップできる部分は積極的に取り組んでいきましょう!