ESゼミ先輩講座インタビュー画像 (Y.Hさん)

先輩プロフィール

・Y.H先輩
・筑波大学(24卒)社会・国際学群社会学類所属
・2024年4月化学メーカー入社予定
<内定実績>アサヒビール、他3社以上内定獲得

Y先輩流ES対策

BtoCメーカーを中心に食品に限らず業界を横断的に見てきたY.H先輩。
食品メーカーからの内定も獲得してきた先輩にES対策についてお話を伺いました!

  1. ESは”添削される”ではなく”アドバイスをもらう”に留め、自分の言葉と文章で仕上げること
  2. 自分の言葉と文章を落とし込むには身をもって体験すること
  3. どんな人にも伝わる内容かどうか、ESは常に客観視すること
  4. 行動や出来事そのものではなく、原動力となった想いや考えも伝えること
  5. 動画対策ではビジュアル面と話し方の2点に差別化すること

インタビューを通して具体的にどんなアドバイスを頂けたのか詳しく見ていきましょう!

ESゼミ事務局

本日は宜しくお願い致します!
これまでの就活を振り返りながらお話を聞かせてください。Yくんはいつ頃から就活を始められたのですか?

Y.H先輩

就活を意識し始めたのは3年生になった春頃からで、実際に活動を開始したのは夏時期からでした。その後4年生の6月まで、約1年就活を続けてきました。

実際に動き始めたきっかけはやっぱり夏インターンを目指してなんですが、ここでは結構苦戦しました。でもその時の経験を踏まえて対策をしっかり取り続けたお陰で本選考は比較的順調だったと思います。

ESゼミ事務局

夏インターン苦戦の原因は何だったのでしょうか。

Y.H先輩

理由は2つほどあるかなと思います。

1つめはES作成もあまり深く考えず、先輩の過去ESを真似て作ったものばかりでした。夏はいわゆる名の知れた大手企業を中心に狙っていたんですがほぼ通過せず落選続きでした。この頃は誰かに見てもらう、添削してもらうという事は全くせずにいました。

何とかしようと数打てば当たるかなと量でカバーしましたが難しかったですね。夏は貴重なインターン機会を逃してしまいました。

2つめはこの時期、toCのメーカーを中心に幅広く業界を見ていた為、「食品業界」ならではの質問対策が不十分だったことです。職種別採用の部分でも、営業、マーケとしてどういう行動を求められるか、などの質問に対して的確な回答が思いつきませんでした。Google検索で情報を取って自分なりに学び、解釈して落とし込みましたが難しかったです。

でもこの時期に苦い思いをしたのをバネに、本選考を目指して添削やフィードバックも積極的にもらいにいく様にし、色々と対策を取っていきました。その甲斐あって本選考は順調に通過することができました。

ESゼミ事務局

苦い経験をしっかり受け止めその後に繋げていったのですね👏
本選考前にESを仕上げていったとのことですが、具体的にどんな事をされていたのでしょうか?

Y.H先輩

1〜2月はガクチカを仕上げることに集中していました。そして志望先企業や同じ業界の先輩社員を訪ねて直接ESのアドバイスを頂いたり、仕事についてのお話を伺っていました。

OB訪問については大学のキャリアセンターに紹介して頂くか、リストにない企業についてはOB訪問ツールを使ったり、友人や知人のツテで紹介してもらっていました。

とにかく積極的に動いて多くの先輩社員と繋がっていきました。時々厳しいお言葉も受けることはありましたが、前向きに捉え、アドバイスは全て有難かったです。

ESゼミ事務局

積極的に動いていたのですね!
キャリアセンターの添削サポートは受けられなかったのですか?

Y.H先輩

そうですね、キャリアセンターは1度も使いませんでした。OB紹介の時にお世話になったくらい。添削は先輩社員に直接アドバイスをもらっていました。

直接先輩に接触していった理由として、正直みんなが使っている就活サイトに書かれていることを信じ切ることが出来なかったんです。これはESに限らずですが、情報が溢れすぎてどれがリアルで正しいのか。なので自分の足と耳を使って自分で真実を知ろうと思いました。

先輩社員からフィードバックをもらいながら最終的にはかなり納得のいくガクチカが完成し、これでいこうと揺るぎない気持ちになったのもこの時期です。

ESゼミ事務局

ガクチカにはどんな内容を書かれたのですか?

Y.H先輩

自分はサッカー部に所属していたので、ガクチカでは部活の話としてチーム単位で自分が何をしてきたのかを中心に書きました。チームワークや協調性といった角度でアピールしてきました。

内容が被りがちな自己PRについては個人単位の内容に集中させました。個人として何ができるか、という点で伝えるようにしました。

ESゼミ事務局

なるほど。チーム単位と個人単位、2つの角度から伝えることにしたのですね。双方とも入社後のパフォーマンス力として見られそうですね。

Y.H先輩

あと、やっておいて良かったと思うのは客観的にESを見てもらうことでした。例えばサッカーに縁がない人が読んでもわかりやすく想像しやすい内容なのかどうか。ガクチカはサッカーと無縁の先輩に見てもらってました。知らない人から見たサッカーは話が見えにくいこともあるだろうから、内容的に問題ないのか、自分よがりになっていないか。ESを読まれる人事の方はどんな背景をお持ちなのかわかりません。そういった事も考えて、誰に対しても伝わるかどうか、という点は大事だと思います。

ESゼミ事務局

意外と見落としがちなポイントかもしれませんね。
想いや熱量が高いとかえって難しい言葉や周りくどい文章になっている場合もあるでしょうから…。

Y.H先輩

そうなんです。実際自分も文章は硬くなりがちだったので、言い換えワードを何度も検索しながら語彙力を増やして伝わりやすい文章に変化させていきました。

自分が大事にしていたのは、ESは添削ではなくアドバイスをいただく事に留めようというものでした。直接文章を添削される場合、綺麗に整えてくれるのですが、自分の言葉が書き換えられてしまってなんだか結局バランスがおかしくなるんです。

文章を直してもらうのではなく、アドバイスを得て、自分の頭で考えて言い回しや文章を作り変える必要があると思いました。「ここなんて書いてるのかわからないから書き直した方が良い」、という様なアドバイスの方が有り難かったです。

ESが通過しても、その後の面接や選考では必ず自分の言葉で伝える時が来るので、文章でも自分の言葉で伝えることにこだわりを持ちました。考えや想いがうまく自分の言葉で伝えられる様になってからはESの通過率はぐんと高まりました

ESゼミ事務局

「自分で考える」という事にこだわられていたのがよく伝わってきます。
自分の考えや想いとは、具体的にどんなことをESに入れれば良いのでしょうか。

Y.H先輩

どういった考えや想いでその行動に移る原動力となったのか、ということです。
それは入社後の仕事にも通じるものでESには必ず入れるようにしました。先輩社員には「モチベーションを知ることができてわかりやすかった」とフィードバックをもらう事が出来ました。ESが落ち続けていた時はやってきた「行動」だけを伝えて、なぜそれをしたのか、という点を伝えていなかったと思います。

膨大な数のESが届いていると思うのですが、、採用担当者さんはよく読まれてる!と改めて思いました(笑)。

Y.H先輩

就活を通して気づいたのですが、自分が経験していないことを書くのがとても苦手なようなんです。
嘘っぽく聞こえてしまうし自分でも納得いく言葉が出てこない。なのでESで書く内容については全て実際に自分が体験したことを書く様にしてきました。

インターンで経験したこと、先輩社員に直接会いにいった時に感じた事、自分が見て、聞いて、体験したことはやっぱり言葉としても伝えやすかったと思います。

その企業が扱う商品やサービスを実際に体験してどう感じたか、説明会で社員と会ってどんな発見があったか。自身の体験、経験を元に、それを踏まえた上で自分はこうしたい、という事を志望動機の設問では伝えていきました。

ちなみに食品業界の社員傾向として、会う人会う人とにかくみんな「良い人!」という共通点がありました(笑)。

ESゼミ事務局

体験すること、経験することをとても重視されていたのですね。前述にもありますが、リアルを知るために実際自分で確かめないと納得できない!というYくんの性格の一貫性を感じます!!

ここまで色々ES対策について伺ってきましたが、就活生がよく知りたがっている動画選考についても何かアドバイス頂けませんか?

Y.H先輩

動画選考で自分が行っていた工夫は2つあります。

1つ目はビジュアル面での工夫について。
服装、背景自由の条件だった時ですが、サッカー部だったので、背景にインパクトを持たせようグラウンドで動画を撮りました。とても恥ずかしかったんですが、お陰で面接の時にそのことについても聞かれ、印象に残ることが出来たのかなと思いました。あと、フリップの様に画用紙を用意して、伝えたいポイントを書いたものを見せながら話しました。冷静に、次の言うべきことをしっかり伝える事ができました

2点目は話し方の工夫について。
人事担当者の方は多くの選考動画を見なくてはならないので、倍速で見ているのでは?と推測しました。そのため、話すスピードをあえて0.8倍程度にしてわかりやすく、伝わりやすい様に話しました。あとは画面の向こう側に面接官が実際いると思って開始前と後にお辞儀をして礼儀を示しました。これも想像ですが、他の就活生は撮影が始まったらそのまますぐに話し出すのではないか、と考えたからです。

少しでも差別化したい、印象付けたい、と思っての工夫でした。

企業によっては撮り直しなし、設問が出て数秒以内に回答せよ、というものもあって、とても焦りました。考える時間が少なくて食品以外のお題という予想外な事も時に起こります(苦笑)。これまで自分の言葉に変換してきた文章力とか思考癖がこの時は役立ったなと思いました。

動画選考については場数を踏むという事も1つの対策です(笑)。あと、撮影ツールや操作に慣れていないとかなり焦ると思うので、予め操作方法は確認しておいた方が良いと思います。

ESゼミ事務局

沢山のアドバイス有難うございます!!
常に様々な事に想像を働かせて対策を取られていたのですね。

それでは、最後に、25卒の就活生へメッセージをお願いします。

Y.H先輩

就活は今思うと自分と向き合い振り返る良い時間でした。ここまでまとまって自分と向き合う時間はこの時期くらいかなと思います。就活を通して身に付くものはどんどん増えたし、やればやるだけ就活は成果につながると思いますので前向きに取り組んでほしいと思います。

あと、自分の反省としては内定欲しさに入社する意志がない会社への活動は完全に時間と労力の無駄だったなと思いました。ESを出す必要もなかったなと。

自分に正直に志望企業を絞り込んで、集中して頑張ってほしいなと思います!

ESゼミ事務局

貴重なお話、ありがとうございました!!

事務局より

「自分もたくさん先輩にお世話になってきたので、次は自分ができることは後輩へ協力してあげたい」とY先輩はこの企画にご協力下さいました。面倒見が良く、後輩想いな性格は部活動を通してのご経験からも伺えます。

自分が納得するまでとことん追求していくという一貫性ある性格が就活に表れていました。実体験を繰り返して自分の言葉や文章で作る、みなさんやっていそうで、意外と行動には移せていない人も多いのではないでしょうか。

本選考前に是非ご自身のESを見直し、先輩からの学びが活かせる部分は積極的に取り組んでいきましょう!